ボーヌブドウ畑
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ヨーロッパでは、中世の時代からブドウを栽培しワインを醸造してきた歴史があります。

特にドイツ、イタリア、フランス、スペインなどは、ワインを法律で格付けすることで、ブドウの品種、ワイン醸造法や品質を守り保証する役割を果たしています。

ここでは、フランスワインの格付けについて紹介しますね。

フランスワインの格付けは、国と地方に分かれている

フランスのワインは、国が定めた格付け地方ごとの格付けの2種類で格付けされています。国が定めた格付けでは、ブドウの品種、ブドウが育つ土壌、栽培方法や醸造方法などを細かく厳しい基準を設け、その土地ならではのワインの個性と品質を守る役割を果たしています。

この格付けはAppellation d’Origine Controlèe (原産地統制名称)、略してAOCと呼ばれ、原産地名をワインのラベルに明記することで、産地でのワインの伝統的醸造法や品質を証明しています。

また地方ごとの格付けについて、ボルドーワインがシャトー(生産者)によって格付けされているのに対し、ブルゴーニュ地方では、によってワインを格付けしています。

小さな畑を細分化して格付け

ブルゴーニュ地方では、中世の時代に多く建てられた修道院がブドウ畑を所有し、修道士たちがブドウ栽培しワインを醸造していました。

その後、フランス革命をきっかけに農民たちが畑を細分化、所有するようになり今の形になりました。

細分化された畑(クリマ)は、日当たり、土壌や風向きなど自然条件によって格付けされ、それによって栽培されるブドウの品質にまで及びます。

たとえば隣合ったクリマでも、出来上がるワインの味わいが異なります。これがブルゴーニュワインの奥深さと複雑さにつながり、世界のワイン愛好家がブルゴーニュワインに魅了される理由でもあります。

ブルゴーニュ クリマ

実際に小さく区画されたブドウ畑です。

ブルゴーニュ クリマ
クリマ(区画)のブドウ畑(2020/3月ボーヌ)

4つに格付けされている、ブルゴーニュのワイン

ブルゴーニュ地方では、クリマで畑を格付け、その畑でブドウを栽培、ワインを醸造しています。具体的に、格付けを三角形で表してみました。

ブルゴーニュワイン 格付け

等級が上にいくほど、生産量は少なく、味わい深い質の高いワインに。この等級を守るために、1ヘクタール当たりのブドウ収穫量を制限して、質の良いブドウを産出しているのです。

AOCはワインの原産地を示すだけではなく、品質を保証しているので等級が上がると価格も高くなります。また等級によりワインの熟成期間が異なり、特級は熟成に15年以上かかると言われています。

さて、それぞれの格付けにはどんな意味があるのでしょうか。

  グラン・クリュ(Grand Cru):特級畑のこと。生産量は全体のわずか1% しかない希少価値の高いワインを産出。中世時代から修道院に帰属していた歴史的な畑が多い。Montrachet(モンラシェ)、Corton(コルトン)、Romanee-Conti(ロマネ・コンテ)と畑の名前にGrand Cru とラベルに表記される。

プルミエ・クリュ(Premier Cru):1級畑のこと。生産量は約10%。地形や地質や 畑の位置が良質と評価された畑。村名+畑名、またはPremier Cruとラベルに表示される。

コミュナール/ヴィラージュ(Communal):村名。生産量は36%。特級畑や1級畑ほど ではないが、品質の良いワインを生産。「シャブリ」など村の名前がラベルに表記される。

レジョナル(Régional):生産量は約52%。23の地区や地域名で生産され、 価格は手ごろなものが多い。AOC Bourgogne(ブルゴーニュ)とラベルに表記される。

 

まとめ

ブルゴーニュワインは、種類が多くてどれが美味しいワインなのかよくわからない、という声もよく聞きます。

まずは、AOC Bourgogneとラベルにあるお手頃ワインから試してみては?きっとお気に入りの1本が見つかると思います。