
フランスの主なワイン産地のひとつ、ローヌ地方(コート・デュ・ローヌ/Chôte du Rhône)についてご紹介したいとおもいます。
夫は、ローヌ地方のタン・レルミタージュのワイナリーで働いた経験があるので、この地方のワインは大好き!
まずはタン・レルミタージュのロワール河渓谷に沿って広がるぶどう畑をご覧ください。
ローヌ地方はボルドーに次ぐワイン生産地
フランスの4代川のひとつ、ローヌ河はスイスのレマン湖を経てフランスに入り、地中海へ注ぎます。
ローヌ地方とは、このローヌ河岸南北約200kmにわたり、ヴィエンヌからアヴィニョンまで続く広大なぶどう産地のことであり、ボルドーに次ぐワイン生産地です。
産地は、土壌や気候が異なるために大きく南北2つに分かれています。
ローヌ地方北部
北部地域は、ひとつの品種のぶどうからワインを醸造します。ブドウ畑はローヌ河沿った南向きの急斜面に広がっているので、十分な太陽の日差しの下で、ぶどうが栽培されています。
ただし、段々畑のようになっているので、機械に頼ることはできず、人の手でぶどうを摘みワインを造っています。
土壌は花崗岩質または片岩質。
気候は、夏は暑く冬は寒い大陸性気候で湿気が多いおかげで、酸味と渋みのバランスのとれた質の高いワインが作られています。
赤ワインのブドウ品種はシラー種。コクがあり豊かな味わいのバランスのとれた赤ワインです。
白ワインのブドウ品種はマルサンヌ種とルーサンヌ種で、花や果物の香りが豊かで程よい酸味のあるワインに仕上がります。

北部のAOCワインの中で、特に有名なものは・・
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①コート・ロティ:野趣に富んだ男性的な赤ワイン
②コンドリュー&③シャトーグリエ:ブドウ品種、ヴィオニエから造られるやや甘口の素晴らしい白ワイン
⑤クローズ・エルミターシュ&⑥エルミタージュ:ブドウ品種、シラーらしい濃い色合いとタンニンの多い長期熟成型の力強い赤ワイン
ローヌ地方南部
この地域は平坦に広がったブドウ畑に、地中海性気候のもと日射量が多く暑く、雨の少ない地域です。
土壌は、ローヌ河の左右により異なります。リラックやタヴェルの産地では、小石や砂が混ざった石灰質の砂岩土壌、
一方シャトーヌフ・デュ・パプやジゴンダスの産地は、卵くらいの大きさの石と砂の砂岩質土壌です。
素朴で手ごろな価格の赤ワインが多く生産されています。
赤ワインのブドウ品種は、北部とは異なり、グルナッシュ、シラーとムールヴェードルを混ぜて醸造しています。しっかりした骨格とタンニンが少ないので飲みやすいのが特徴です。
アルコール度数は比較的高め。
白ワインも作られていますが、生産量はとても少ないです。ロゼワインは、軽やかな口当たりで人気があります。

南部のAOCワインの代表格といえば、
①シャトーヌフ・デュ・パプ:力強く熟成型ワイン
⑥タヴェル:辛口の偉大なロゼワインとして有名。一度、タヴェルを飲んだことがあります。さくらんぼの香り豊かな、辛口でしっかりした豊かな味わい。ロゼの女王と私は思っています。
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