
長く寝かせる赤ワインとちがって、短期熟成型のボージョレー・ヌーボーは渋みが少なく、フルーティーでさわやかな味わいが特徴です。
まるでジュースのようにあっさりしてるので、その味わい方も一般の赤ワインとは異なります。そこで、ボジョレー・ヌーボーの美味しい飲み方のコツをまとめてみました。
ボジョレー・ヌーボーの美味しい飲み方!
まず初めにフランスのボーヌに住み、ソムリエの夫から教えてもらった最高のボジョレーヌーボーの美味しい飲み方を3つ紹介しますね。 この3つのポイントを押さえるだけで、ボジョレーヌーボーがいつもより格段においしく飲めますよ。
①ボジョレー・ヌーボーは冷やして飲む
②ボジョレー・ヌーボーを美味しく飲むグラス
③ボジョレー・ヌーボーはいつまで飲めるの?
それでは次からもっと詳しく説明していきますね。
ボジョレーヌーボーは冷やして飲む
一般に赤ワインは、タンニンによる渋みが強くなるために飲む直前まで冷やすことはありませんが、ボージョレー・ヌーボーはフルーティーな果実味と香りを楽しむワインですから、冷やした方が美味しく飲めます。
具体的には、冷蔵庫に1時間くらい冷やした10~13度が適温。ワインを冷やしたことで、口当たりが軽く、ほんのり赤い果実やバナナの香りがする味わいを楽しむことができるからです。
でも冷やしすぎには注意。私は2年前、ボージョレー・ヌーボーを冷蔵庫に入れっぱなしで冷やしすぎた失敗があります。飲んでみたら、ボージョレー・ヌーボーの味わいや香りがすっかり消えて、まるで冷えたブドウージュースでした。
なので、飲む1時間前に冷蔵庫で冷やすか、冷蔵庫冷やしておいたボージョレー・ヌーボーなら飲む30分前に冷蔵庫から出しておくと私のような失敗をしないで済みますよ。
ボジョレーヌーボーを美味しく飲むグラス
ワインは飲むグラスによって、味わう印象が変わってしまうというユニークな特徴があります。ガラスコップでなくではなく、ワイングラスで飲みましょう。
ワイングラスは大きく2種類、ボルドー型とブルゴーニュ型があります。ボルドー型は、口径(飲み口)が広く、複雑な香りをゆっくり楽しむ熟成型のワインに適しています。
一方ブルゴーニュ型は、口径が狭く卵型で、フレッシュな果実味や酸味を喉越しでさっぱり味わうワインに適しています。
ボジョレー・ヌーボーには、このブルゴーニュ型がぴったり。ワインが細く直線的に口の中に通るので、喉越しですっきりワイン楽しめます。
ワイングラスに凝る必要はありませんが、今まであまり気にかけていなかった人は、ちょっとグラスを代えただけで、さらに美味しいボジョレーヌーボーを味わえます。
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ボジョレー・ヌーボーが美味しく飲めるのはいつまで?
ボジョレー・ヌーボーが美味しく飲めるのは、残念ながら数か月くらいまでのようです。新酒ですから、長く保存するほど残念ながら風味は落ちてしまいます。
つまり、何年も寝かせて熟成させるタイプのワインではないということ。
その理由は、短期間で醸造する方法、マセラシオン・カルボニック(炭酸浸潤法)でワインが造られているのでワインの長期熟成には向かないから。
このマセラシオン・カルボニックについてはこちらをどうぞ
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またもう一つ、ブドウは「ガメイ種」という品種で栽培されますが、これも短い熟成期間で飲むワインに適したものだからです。
ボジョレー・ヌーボーは「旬のワイン」と割り切って、フレッシュは味わいを楽しめるうちに飲み切ってしまうのがおすすめです。
まとめ
ボジョレー・ヌーボーを美味しく飲むコツをまとめてました。品種がどうの、醸造法がどうとか、今年の香りは~といろいろウンチクを並べるよりは、今年初のワインを愛でる気持ちが、本当は一番美味しく飲むコツかもしれません。
コロナ禍の今年は、家族や友人たちとおうちでボージョレー・ヌーボーを楽しむのがいいでしょう。