ボーヌ
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ブルゴーニュ地方は、ボルドー地方と並ぶフランスの2大ワイン生産地。この地方は、中世の時代からワインを醸造してきましたが、現在も当時からの醸造方法を引き継いでいる名門ワイナリーがたくさんあります。

ここは、年間を通して夏と冬の気温差のある大陸性気候なのでブドウ栽培に最適!さらに長年培った醸造技術と合わせて、奥の深い魅力的なワインを数多く造り出しています。

ブルゴーニュワインの特徴や魅力についてはこちらをどうぞ

さて、ブルゴーニュワインは6つの産地に分かれて、それぞれ個性豊かで質の高いワインが造られています。

ブルゴーニュワインの6つの産地

まずはブルゴーニュ地方のワイン産地を地図で見てみましょう。

ブルゴーニュ地方は、フランスの東側にあり、ブドウ畑は南北に広がっています。白ワインで有名なシャブリ村は、パリから車で約2時間と近い距離にあるので、パリからの日帰りツアーとしても人気がありますよ。

さて、ブルゴーニュワインの産地は主に6つに分けられます。①から⑥まで順番に見ていきましょう。

①シャブリ(Chabris)
シャブリ地区では、中世の時代から主に白ワインを醸造してきました。粘土石灰質土壌に白ワインの品種、シャルドネ種を主に栽培しています。

この地区の土壌は、キンメリジャンという過去にさかのぼること1億5千年前のジュラ紀後期に形成されたもの。当時のシャブリは湖の浅瀬に牡蠣の仲間や軟体動物が生息されていたと言われています。

だからシャブリの土壌は、ミネラルが豊富。ここで栽培されたブドウからは、潮の香リ生き生きとした酸味のバランスに優れた味わいを楽しむことができます。

天ぷらやお刺身など和食とも相性の良いシャブリは、シャブリ・グラン・クリュ、シャブリ・プルミエ・クリュ、シャブリとプチ・シャブリの4等級に分かれ、それぞれ特徴のある辛口白ワイン。

②コート・ド・ニュイ(Côte de Nuits)
この地域では、最高峰の赤ワインを醸造しています。ボルドーならメドック地区に相当する、ブルゴーニュワインの心臓部ともいえるところ。

たとえばロマネ・コンティ、シャンベルタン、ミュジニーなどワイン好きなら一度は聞いたことがあるような、超有名赤ワインが造られています。

コート・ド・ニュイは、赤のブドウ品種、ピノ・ノワールの栽培に最適、また石の多い石灰質と泥炭な土壌に十分な日照時間と自然条件に恵まれていたので、中世の時代からワインが造られてきました。

イチゴ、ラズベリー、ブルーベリーやクロスグリなどの香り、熟成すればするほど深い味わいが特徴です。

③コート・ド・ボーヌ(Côte de Beaune)
ボーヌは、昔からワイン取引業者やその倉庫、ワインショップやワインバーが立ち並ぶワインの街。15世紀に
建てられた世界遺産、オスピス・ド・ボーヌ(施療院)を訪れると、この地方でワインビジネスが発展した理由を垣間見ることができて、面白いですよ。

ホスピス・ド・ボーヌ
ホスピス・ド・ボーヌ

この地域で栽培されているのは、主に白ワインのブドウ品種、シャルドネ最高峰の白ワインシャルマーニュ、モンラッシュ、ムルソーの生産地としてとても有名です。

コート・ド・ボーヌ
コート・ド・ボーヌのブドウ畑

 

②コート・ド・ニュイと③コート・ド・ボーヌはコート・ドール(Côte d’or)「黄金の丘」と呼ばれ、高品質の赤ワインと白ワインが造られている地帯です。

 

④コート・シャロネーズ(Côte Chalonnaise)

特級畑(grand cru)はありませんが、1級(premier cru)のワインが数多く造られている地域。コート・ド・ボーヌと似た土壌で、赤ワインの品種、ピノ・ノワール、白ワインの品種、シャルドネとアリゴテのブドウが栽培されています。

特にメルキュレの赤ワインは、品質の高さから特に有名なんです。飲んで美味しかったワインを次で紹介してます。

http://www.lescavesduvieuxpressoir.com/

⑤マコネ(Mâconnais)
ブルゴーニュ地方の南に位置し、フルーティーで飲みやすいワインが多いです。赤ワインのブドウ品種は、ガメイ、白ワインのブドウ品種、シャルドネが栽培されていますが、この地区のブドウ栽培の80%をシャルドネが占めています。

果物や花の香りを楽しめる白ワインには定評があり、中でも一番有名なものはピュイィ・フュッセ

コート・マコネ
https://vinous.com/

⑥ボジョレー(Beaujolais)

毎年11月に話題になる、有名なボジョレー・ヌーボーが生産されている地域。ブルゴーニュ地方の最も南にあり、大陸性気候によりブドウ栽培に適している場所です。土壌の花崗岩質にぴったりのガメイ種を栽培、生産される多くは赤ワインになります。

この地区の赤ワインは、きれいな濃い紫色、豊かな果実の香りと爽やかな酸味を楽しめる、飲みやすいワインです。

ボジョレー
https://www.estrepublicain.fr/

デイリーから高級ワインまで飲んで美味しかったおすすめ6選

ブルゴーニュ地方の6つの産地から、夫ソムリエがティスティングした結果、美味しかったワインをおすすめしますね。

①シャブリ(Chabris)

シャルドネ100% で造られた1級(プルミエ・クリュ)のワイン。

輝きのある淡い黄金色の色調。白い花、ほんのり甘いバニラやオークの香り、さらに潮の香もなんとなくします。

味わいはしっかりとした酸味と果実味。ワインを飲んだ後に、ほんのり樽の香りが余韻となって口の中に続きます。これってなんか不思議。でもこの余韻のあるワインは、品質の高さを表す特徴なんですよ。

la chablisienne
平均樹齢25年ブドウの木(https://mot-wine.mottox.co.jp/)

ワイナリーのラ・シャブリジェンヌ(La Chablisienne)は、シャブリ地区でも有名なワイナリーです。平均樹齢25年のシャルドネ種のブドウからこのシャブリが造られています。

②コ ート・ド・ニュイ(Côte de Nuits)

ピノ・ノワール100% の1級(プルミエ・クリュ)に十分匹敵するレベルのワイン。

輝きと清澄感のある深いルビー色。熟したチェリー、ブルーべりーなどベリー種の甘く深みのある香りと胡椒の優しいスパイスとの香りの調和は上品で優雅です。

豊かな果実味、生き生きとした酸味のバランスと丸みのある味わいに、素直に「美味しい!」と思わず声に出すほど。飲んだ後の余韻も長く楽しめます。

ワイナリーのメゾン・ルロワ(Maison Leroy)は、1968年にこの地区のオクセー・デュレス村に設立されたネゴシアン。畑が持つ個性を最大限に表現するために、有機栽培による良質なブドウのみでワインを醸造しています。

③コート・ド・ボーヌ(Côte de Beaune)

澄んだ光沢のある濃い赤い色調。よく熟したチェリー、フランボワーズの果実の香りやスパイスの香りがとても良く調和しています。果実味と爽やかな酸味、さらにまろやかなタンニンとのバランスがとても上品な味わいです。

ワイナリーのドメーヌ・パラン(Domaine Parent)は、この地区のポマール村で1803年から続く名門ワイナリー。最新の醸造技術と伝統的な技法をうまく組み合わせて品質の高いワインを造り続けています。

輝きのある黄色と黄金色の澄んだ色調ドライフルーツ、ブリオシュの上品で甘い香りとミネラル香とうまく調和しています。

ふくよかな果実味、シャープな酸味とミネラルのバランスが良いです。ふっくらした味わいが口の中いっぱいに広がり、なんとも美味しい。

ワイナリーのカリヨン家は16世紀からビュリニー・モンラッシェ地区でワインを醸造しています。畑では除草剤を一切使用しません。最高品質のブドウを栽培するために収穫量を調整、銘醸白ワインを造り続けています。

④コート・シャロネーズ(Côte Chalonnaise)

 

ピノ・ノワール100%の1級(プルミエ・クリュ)ワイン。ミディアムボディです。

色調は、澄んだ光沢のあるルビー色、グラスを近づけるとブラックチェリー、ブルーベリーなどの濃いベリー系の香りと赤胡椒の柔らかいスパイスの香りがほんのりとします。しっかりした果実味と酸味のバランスは絶妙で、ワインを飲んだ後の長い余韻が素晴らしいワインです。

ワイナリーのラキエ家は、コトー・シャロネーズ地区で15世紀からワインに携わる家系、メルキュレ村で評価が高いです。平均樹齢60年のブドウ木で品質の高いワインを造り続けています。

⑤マコネ(Mâconnais)

輝きのある薄い黄金色と黄色の色調アカシアの花やハチミツとよく熟した果実の甘い香りを楽しめます。熟成すると、アーモンドの豊かな香り絶妙な酸味バランスと厚みのある素晴らしい味わいにびっくりです。

初めてこのワインを飲んだ時のアーモンドの香りが印象的で、それ以来私の大好きなワインのひとつになりました。

ブルゴーニュワインの大御所ワイナリー、ドメーヌ・ルフレーヴが造る白ワイン。90年代初めから有機農法(ビオディナミ)でブドウを栽培してきました。テロワールをありのままに表現したワイン、と世界中のワイン愛好家に評されています。

⑥ボジョレー(Beaujolais)

この地区のモルゴン村で造られている、ガメイ種100%のAOCボジョレーのワイン。 

深いルビー色、と熟したイチゴやサクランボの甘くフルーティな香りを楽しめます。豊かな果実味と柔らかい酸味、しっかりした味わいはモルゴンならではの特徴で、他の軽い味わいのボジョレーワインとは異なった美味しさがあります。

ワイナリーのカーヴ ド ベレール社は、葡萄栽培から醸造まで独自の醸造技術が高く評価され、パリ全国農産物コンクールでは、ボージョレー地区で生産者ベスト10に選ばれています。

まとめ

フランスワインの2大産地の一つ、ブルゴーニュワインがやっぱり一番美味しい!と言うワインファンは少なくありません。

ブドウ栽培に最適な気候や土壌などの自然条件もさることながら、造り手の巧みな醸造技術によって個性あふれるワインが造られていることが、多くのワイン愛好家を魅了している理由だと思います。

リーズナブルなのに洗練された味わいを楽しめるワインが多いのも、ブルゴーニュワインの魅力。気になる産地を見つけたら、ぜひ試してみてくださいね。