
こんにちは マダムソムリエです。
東京で仕事をしている娘が、早めの夏休みが取れたとパリに遊びに来ました。
やってくるなり、「今年の母の日と父の日はプレゼントができなかったから」と、娘がセーヌ川のクルーズでディナーを楽しむコースをプレゼント!
料理やサービスに定評のあるバトーパリジャンのディナークルーズでした。
早速、ディナークルーズの概要や実際の様子をご紹介しますね。
バトーパリジャンのディナークルーズの予約の方法など詳細はこちらをごらんくださいませ。
バトーパリジャンのディナークルーズの予約方法や乗り場をご案内
バトーパリジャンのディナークルーズの概要
バトーパリジャンのディナークルーズはどんな内容なのか、概要をまずはお知らせしましょう。
- 運営会社:バトー・パリジャン(Bateaux Parisiens)
- 航路:セーヌ川の中心を一回りしながら、食事をしながら12の主な建物を見ることができる。
- 出港時間:夕方6時15分、8時30分と9時の3回
- 料金:69ユーロから205ユーロまで(出港時間と座席エリアにより異なる)
詳しい料金はこちら - 料理:フランス料理のフルコースと飲み物(アルコール含む)
- 服装:スマートカジュアルスタイル
- トイレ:男女別個室で清潔
- 無料Wifi:あり
セーヌ川のクルージングから見える観光スポット

バトーパリジャンの乗り場
出港と帰港場所は、ポール・ド・ラ・ブルドネです。
地下鉄:6番線ビラケム駅(Bir-Hakeim) / 6番線9番線トロカデロ駅(Torocadéro)
地下鉄を降りてセーヌ川に沿って歩くと、広い駐車場に観光バスやタクシーがならんでいる場所が見え、その先にお目当ての船も停泊しています。
乗船の受付場所はこの看板が目印です。私たちは、夕方8時30分出港、一人168ユーロ(約21,840円)のコースを予約しています。
受付開始は7時45分ですが、まだまだ夏の日差しが強くてまぶしいです。
バトーパリジャンのディナークルーズに乗船
娘がオンラインで席を予約したので、まずはチェックイン!予約した人数や料金などを確認します。
「どこから来ましたか?」と聞かれるので「日本から」と答えると、「日本語のメニューにしますか?」と聞かれるそうです。フランス料理の説明が日本語で書いてあると便利ですよねえ。フランス語で魚の名前や肉の部位は難しい。
さて、いよいよ初めてのセーヌ川のクルージングです。外見はガラス張りの明るい船に見えますが、内部はどうなっているのか楽しみ!
予想していたよりもきれいでおしゃれな雰囲気です。私たちの席は、窓際でした。
いすはオレンジの革張り、私たちのエリアは板張りの床ですが、船の最前部は絨毯を敷いて船の中にしては素敵なインテリア。
こちらが内側の席。向こう側もガラス張りなので明るいし、反対側の景色も見られてとてもよい。天井もガラス張りで快適です。
テーブルはペーパークロスではなく、布クロスで色もおしゃれで高級感があります。
私たち3人の食事は、前菜、メインとデザートをそれぞれ4種類の中から選び、デザートの前に2種類のチーズプレートがつきます。
飲み物は、ミネラルウォーター(水か炭酸水)、ウェルカムシャンパン(1杯)、白と赤ワインを1本ずつがつきます。
白ワインも赤ワインもすでに銘柄が決められています。夫は、レストランで何より楽しみにしている、ワインリストをじっくり眺めてワインを選ぶことができず、少し不満そう(笑
ゆっくりと船が動きだしました!
前菜と一緒にいただく白ワインは、マコン・ヴィラージュ(2015年)。シャルドネ種のすっきりした味わいは、まさに夏の白ワイン!
夫と私の前菜は、フランス南西地方のフォワグラとセップ茸にトリフ入りマスタード添え。南西地方はフォワグラの名産地です。
娘の前菜は、エビ、カニとグリーンピースのサラダ。グリンピースは今が旬の野菜なので、甘くて美味しいです。色もかわいらしい。
私の大好きなアレキサンドル3世橋の下を通ります。この橋は、1900年パリ万国博覧会のために造られたもので、橋の形の美しさと金色の気品ある装飾に、見るたびにため息をついています。
セーヌ川には個人所有の船があちこちに停泊、居住しています。中には、夏だけ船の自宅をパーティー会場として貸し出し、こんな風にセーヌの夏を楽しむことができます。
さて、メイン料理です。夫と娘は肉料理、私は魚料理を選びました。が、セーヌ川沿いの建物をあちこちみたり、川沿いの広場でピクニックを楽しむ人たちを眺めながら、ワイワイ食事をしていたら、すっかり写真を撮るのを忘れて食べ終えてしまいました。

このお料理は、牛ヒレ肉の赤ワイン煮込み、マッシュポテト添え。牛のヒレ肉の厚い切り身を脂身で巻いているから、煮込んでもやわらかくて美味しい、と夫の説明を聞く。
料理の話になると長いよね、と娘(苦笑 マッシュポテトがおいしそう。

スズキの切り身にアーティチョークとザリガニのスープソース。このスープソースを泡立ててるのは流行ですね。
ザリガニだから濃いオレンジ色が出るのか、と納得。ワインが赤だったこともあり、私も牛ヒレ煮込みにすればよかった。でも美味しかったですよ。
メイン料理と合わせる赤ワインは、ボルドー地方のプセグン・サン・テミリオン(2015年)。フルーティーな味わいとほのかにさくらんぼの香り。
タンニンのバランスがよく飲みやすい1本でした。
さて、船はセーヌ川の折り返し地点、国立図書館あたりまで下ってきました。この図書館のセーヌ川沿いに、緑色の面白い通路?があるとは知りませんでした。
どうなっているのかしら、興味深々。
反対側に旋回して、出発地点のエッフェル塔を目指します。
デザート前のお口直しのチーズはシンプルな味の、コンテとミモレットの2種類。ひさびさにフルコースを味わいます。
ルーブル美術館を過ぎてオルセー美術館の向かい岸辺りにいます。夜10時を過ぎてもまだ明るいですが、もうすぐ暗くなります。
10時45分です。パリの夏はゆっくり暮れることなく、「さっきまであんなに明るかったのに、もう暗くなったね」という感じ。
デザートは、アプリコットとバニラクリームのメレンゲケーキ。メレンゲが星型!さっぱりしておいしかったです。
エッフェル塔の左横に、自由の女神がライトアップで浮かび上がって見えます。闇夜に神々しい雰囲気、そしてロマンチック。
もうすぐ出発したポール・ド・ラ・ブルドネに着きます。エッフェル塔がだんだん近くに見えてきました。
セーヌ川のディナークルーズも終点です。(クリック/タップで音が出ます)
バトーパリジャンのディナークルーズに乗った感想
バトーパリジャンのディナークルーズに乗った感想をかきます。
服装
夏休みに入ったディナークルーズだったので、旅行者の人たちが多かったです。昼間に観光をした服装に少しおしゃれした感じ。
女性はワンピースに少しヒールのあるサンダル、ノースリーブのブラウスにパンツを合わせたり。ジーンズはうちの娘だけだった^^
ディナークルージングなのでおしゃれをするのもマナーのひとつ。アクセサリーを足すだけでおしゃれ度アップです。
男性はジャケットやタイの人は少なく、コットンパンツに半そでシャツの人が多かったです。さすがにバミューダーパンツやTシャツの人は見かけませんでした。
お子さんは小学校高学年くらいの子が2人くらいで少なかったです。
料理とサービス
フルコースの料理は美味しいと思います。ワインとの相性もよくて満足でした。
専任のギャルソンがいくつかテーブルを担当しますが、みなさんとてもフレンドリーで、サービス精神旺盛な人たちでしたよ。
座席について
今回は窓際でしたが、船全体がガラス張りになっているので、内側の席でも十分に景色を楽しめると思いました。
ガラス張りなので反対側の景色も楽しめてとてもよかったと思います。テーブルは布クロス。暗くなるとキャンドルが灯り、ロマンティックでステキでした。
トイレ
船内の地下に男女別々の個室が1つずつありました。少し狭いですが、清潔でした。
バトーパリジャンのディナークルーズはこんな人におススメ
とにかくロマンティックな夜を楽しみたい、友人や家族との思い出にしたいという人たちにおススメします。
夕方から夜に変わっていくセーヌ川の風景を見ながら、ちょっと贅沢な料理とワインを楽しめるのが、バトーパリジャンのディナークルーズの特徴です。
移動の多かった旅行の最後は、ディナークルーズでゆっくりとパリの夜を楽しむのも良いですね。
まとめ
娘からの思いがけないプレゼントで、セーヌ川のクルーズでのディナーコースを家族で楽しむことができました。
1人168ユーロの費用には、食事やワインのほかに生演奏(ヴァイオリンとヴォーカル)と乗船料が含まれています。
正直、最初は「高いよ」と思いましたが、船の中は快適、料理もワインも美味しかったし、サービスも良かったし、家族の思い出もできて良かったと思います。
一緒に乗船した人にお誕生日の人がいて、みんなでハッピバースデイを合唱したことも楽しかったです。
思い出の写真を撮る人がテーブルを回りますが、1枚20ユーロと高いので「写真はいりません」と断ってOKですよ。
毎年7月14日のフランス革命記念日にエッフェル塔で打ち上げ花火があるのですが、来年は船上から眺めたいと思っています。
パリの観光にバトーパリジャンのディナーコースはおススメです。
“バトーパリジャンのディナークルーズ体験記!夜景も食事も大満足です” への1件のフィードバック