
こんにちは、マダムソムリエです。
4月に入り、日本からの桜の便りを聞くころになりました。パリはまだまだ肌寒い日が続いていますが、それでも春が旬のホワイトアスパラガスをスーパーやマルシェで見かけると「春がやってきたんだ」と感じます。
缶詰のホワイトアスパラガスはおなじみでしたが、生のホワイトアスパラガスを食べてみたいなあと思っていました。
ちょうど夫が毎週見ている料理番組で、ホワイトアスパラガスを調理していました。試しに作ってみたら、これが簡単でとてもおいしかったので、ご紹介したいと思います。もちろん、白ワインにも合うんです。
ホワイトアスパラガスをバターで蒸し煮
料理番組で紹介していたホワイトアスパラガスは、付け合せだったようで、材料も料理方法もとてもシンプル。
ホワイトアスパラガスをバターで蒸し煮するのですが、この蒸し煮という料理方法は、家庭でよく使う料理方法だそうではじめて知りました。
少しの水分と油分でふたをして煮るだけの蒸し煮で、野菜本来の甘みが引き出されるそうです。
材料(2~3人分)
- ホワイトアスパラガス 4本
- バター 10g
- 水 1/2 カップ
- 塩、コショウ 適宜 (塩は岩塩がおススメ)
作り方
①ホワイトアスパラガスの茎全体の皮をピーラーでむく。
グリーンアスパラガスを料理する場合、私は茎の根元の皮をピーラーでむいていましたが、ホワイトアスパラガスの場合は、茎全体の皮をむくのですね。
今日使ったものは、とてもみずみずしくて皮をむくのがもったいなかったほどでした。
②お鍋に バター、お水をいれてふたをして強めの中火にかけ、煮立ったら中火にして10分蒸し煮にする。心配だったら途中で確認して水分が少なかったら少し加える。ハイ、途中で確認しました^^
③仕上げに塩、コショウで味を調える。
バターのおかげで、つややかになり美味しそうに仕上がりました。やわらかそうです。
茎をピーラーでむいたおかげか、新鮮だったおかげか、私の苦手なアスパラガスの繊維が気になりませんでした。
熱々はバターの香りにホワイトアスパラガスの甘さがすごくマッチ!冷めるとホワイトアスパラガスの甘みにほろ苦さが出てきて、大人の味わいになりました。出来立てはもちろん冷めても美味しいです。蒸し煮恐るべしでした。冷えた白ワインがあれば、立派な前菜になります。
ところで、ホワイトアスパラガスってどうして白いのか、固有の品種があるのでしょうか。ちょっと調べてみました。
ホワイトアスパラガスってなぜ白い?
ホワイトアスパラガスは、緑のアスパラガスと同一品種で作られるそうで、私は、白い品種で栽培されると思っていました。
アスパラガスの芽が出ると、土をかぶせたり暗い場所で栽培するなど日光を遮断して栽培することで白いアスパラガスになるそう。
フランスでは、春になるとスーパーやマルシェでホワイトアスパラガスが出回りますが、旬は4月から5月です。
せっかくなので、美味しいホワイトアスパラガスの見分け方も気になりました。
ホワイトアスパラガスの見分け方
穂先が閉まっていて、茎が太くてまっすぐでみずみずしいのが美味しいホワイトアスパラガスです。具体的にあげると
- 穂先が固くしまっている
- 茎がまっすぐで太くてしっかりしている
- 茎の根元までみずみずしく張りのあるものがよくしわっぽいものは避ける
- 束になっていたら、きれいな形のものを選ぶ
収穫してから時間の経過とともに甘みが抜けていくのでなるべく新鮮なものを選ぶのが大切。
冷蔵庫の野菜室などで3日以内なら保存できます。できれば布や袋にいれて立てて保存するのが一番よいそうです。
「束よりもバラで買ったほうが、新鮮なものを選びやすいね」と夫が買ってきてたホワイトアスパラガスは、まさにみずみずしくて美味しそう。
さて料理番組を見た夫は、ホワイトアスパラガスと一緒に白ワインの辛口も買ってきました。さっそく急いで冷やしてます。
白ワイン辛口のシャルドネがとても合う
ホワイトアスパラガスのバター蒸し煮のおともは、ブルゴーニュ地方の辛口白ワイン「シャルドネ」です。
バターの油脂とホワイトアスパラガスのほろ苦さが、ワインのぶどうの酸味とぴったり合いとても美味しい、予想以上の組み合わせになりました。
ホワイトアスパラガスが旬の間は、この組み合わせを楽しむことになりそう。
まとめ
春の旬の野菜、ホワイトアスパラガスを使ったバターの蒸し煮がとても美味しくて、簡単に作れたのでご紹介しました。ポイントは
- 新鮮なホワイトアスパラガスを使う
- 茎全体をピーラーで皮をむく
- バターで蒸し煮する (心配なら途中で水分チェック)
蒸し煮は、少量の水分と油分を加えただけの、フランスの家庭でもよく使われる簡単な調理法です。ホワイトアスパラガスに限らず、いろいろな野菜で試してみたいと思いました。バターの代わりにオリーブオイルやゴマ油を使えば、味わいのレパートリーが広がって楽しい!
そして、美味しいお料理には、ぜひお気に入りのワインをお忘れなく^^ まずはホワイトアスパラガスのバターの蒸し煮と辛口白ワインをお試しアレ(笑