
こんにちは、マダムソムリエです。
今日は、フランスのワインの品質を保証するAOCについてのお話。
きっと、ややこしい話しなので、「だからワインってめんどいのよ」という声が聞こえてきそうです。
でもこれがわかると、「私、ワインに詳しいのよ」って自慢できるかもしれません♪
なので、最後までおつきあいくださいませ
品質によってワインを3つに分類
フランスの政府機関は、品質によってワインを大きく3つに分類し、それをラベルに表記しています。
①Vin de Table (ヴァン・ド・ターブル):テーブルワイン。Vin de Table de France(フランス産のテーブルワイン) とラベルに記載されます
②Vin de Pays (ヴァン・ド・ペイ):地酒。たとえばオック地方(南フランス)の地酒なら、Vin de Pays d’OC と表記されます。
③A.O.C (Appellation d’Origine Côntrolée)(アペラシオン・ドリジン・コントローレ): 原産地呼称統制法
下記の図のように、三角形の上に行くほど、品質管理は厳しくなります。
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AOCワインってどんな意味?
AOC(原産地呼称統制法)は、1935年、優れた産地のワインの品質を守り管理することを目的に、政府の機関が制定した法律です。スーパーやワインショップにあるワインのほとんどは、このAOCとラベルに表示されたワイン。ラベルを見れば、どんな品質のワインかがわかる仕組みになっています。
では、どんな基準でAOCが決められているのか、その一部を見てみましょうね。
◎その地で収穫されたぶどうを使う
◎許可されたブドウ品種であること
◎醸造法の規定
◎生産過剰による品質低下を防ぐための生産量の制限 など。
ワインには、それぞれ産地の気候と土壌にもっとも適したブドウ品種で、その品種に一番ふさわしい方法でぶどうを栽培し、ワインを醸造してきた長い歴史があり、それがワインの品質と個性につながる、という背景がAOCの制定にあります。
それぞれ産地の自然環境とその土地の人々が培ってきたワイン醸造の伝統が、ワインの品質と個性につながる、という背景が、AOCの制定にあります。
私たちがフランスのスーパーやワインショップで購入するワインのほとんどは、このAOCワインです。
ワイン生産地は、生産地の気候と土壌にもっとも適したブドウ品種、その品種に最適な栽培法や醸造方法を、何世代にもわたり培ってきた歴史があります。
ワインの品質と個性とは、産地の土壌や気候を含めた自然環境と、その土地の人々が守ってきた伝統により育まれたものである、という考え方から、AOCという法律が制定されました。
AOC(原産地呼称統制法)の基準とは
「AOCワイン」とラベルに記載できるための基準には、次のようなものがあります。
◎その地で収穫されたぶどうを使う
◎許可されたブドウ品種であること
◎醸造法の規定
◎生産過剰による品質低下を防ぐための生産量の制限 など。
さらに「原産地」とは、具体的にはワインを造る地方、地区、村、畑のこと。生産地の単位が狭くなるほど、規制内容は厳しくなるので、当然、ワインの品質は高くなるわけです。
たとえば、フランス有数のワイン生産地、ボルドー地方の格付けをまとめると以下のようになります。

もちろん、AOCはボルドー地方のみならず、それぞれの生産地とワインの品質を守るために規定されています。
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