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こんにちは、マダムソムリエです。

今日は、パリ7区にあるロダン美術館をご紹介したいと思います。19世紀を代表するフランスの天才彫刻家、オーギュスト・ロダン。近代彫刻の父と呼ばれた彼の作品「考える人」や「地獄の門」などは、日本でもおなじみですね。この美術館ではロダンの作品を鑑賞しながら、美しい庭園も散策できるすばらしい場所です。

ロダンお気に入りの邸宅が美術館に

ロダン美術館は、晩年の9年間をアトリエ兼住居としてロダンが愛した貴族の館、ビロン館です。バラの季節は特に美しい。

musée rodin
https://fr.wikipedia.org/wiki/Musée_Rodin

ロココ建築の傑作とも言われた邸宅で、近年の改装により当時の美しさをうかがうことができるでしょう。

musée rodin
http://www.goodmorningparis.fr/museums/

ロダンは、長年この邸宅を個人美術館にしたいと熱望していました。1916年、フランス国家に彼の全作品とコレクションを寄贈する条件で開館がやっと認められましたが、実際にロダン美術館として開館したのは、彼が亡くなった2年後の1919年のことでした。 ロダンのほとんどの作品を鑑賞できるのはもちろんですが、彼を愛したがために人生が狂ってしまった天才女性彫刻家、カミーユ・クローデルの作品を集めた展示室もあります。彼女の作品についてはこちら

パリのロダン美術館で感じる!カミーユのロダンへの深い愛情

力強く巧みな技術で生まれた「考える人」

ロダンは、美術職人養成学校で粘土で型を作る面白さを知り、粘土で原型を作る彫刻制作へと進んでいきます。それ以前は彫刻とは石を彫る制作方法でした。パリのエコール・ボ・ザールを3回受験して失敗した後は、粘土で人間の身体的特徴を表現する作品を作り続けます。展示室を見てまわるとその過程がよくわかります。

musée rodin
http://www.musee-rodin.fr

展示室の1階では、ロダンが彫刻家として何を学びどのように作品を作り出しのかを順を追って知ることができ興味深いです。人間の頭、腕、足などをパーツごとに分けた習作を残していますが、これを見ると指を動かしたときの腕の筋肉はどんな風な動きをするのかを研究した様子をうかがうことができるでしょう。

musée rodin
http://www.musee-rodin.fr

これは、ロダンの代表作「バルザック」のモデルとなるバルザックの顔の試作品。彼の立ち姿を試作したものなど数多く展示、ロダンがどのようにこの作品を制作したのかが良くわかります。 展示室の2階は、動く人間の姿を彫刻で表現した作品が数多く並んでいますmusée rodin今にも動きだしそうな迫力ある作品に「人間の体を型取りしたにちがいない」と多くの美術評論家から言われたそうですが、確かにそう感じます。 musée rodinロダン40代の作品「歩く男」、リアルな人間の姿がよく現れている習作。この頃からやっとロダンの作品が世に知られるようになりました。 musée rodinあまりに有名な代表作「考える人」は、ちょっとずつ考え込む姿勢を変えていくつかパターンがあるみたいです。 musée rodinロダン美術館の庭にある「考える人」です。少し姿勢が違って見えますよね。 musée rodin代表作「接吻」は、ダンテの「神曲」の悲恋をテーマに製作された作品と言われていますが、実はロダンとカミーユがモデルではないかと言われています。カミーユは当時、ロダンの弟子であり愛人。まさに禁断の接吻を交わす二人の心情が伝わるようです。

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庭園にもロダンの傑作を展示

musée rodin「カレーの市民」。1347年、イギリス王エドワード3世がフランス港町カレーを包囲、市民6名が城門の鍵を持って投降すれば攻撃をやめると提案。町は鍵と市民を差し出しました。500年後、カレー市から英雄たちをたたえる制作を依頼されたロダンは死を覚悟した彼らの恐れや苦悩をとてもリアルに表現しました。作品全体をぐるっと見渡すと、彼らの表情にそれを実感できます。私の大好きな作品です。 musée rodin日本の国立西洋美術館と静岡県立美術館でも鑑賞できる「地獄門」は、ロダン美術館のハイライト的な作品です。やはりダンテの「神曲」をテーマに180人以上の人たちが地獄で苦しみ様子が描かれています。作品に近づいてみると、面白いことがわかります。 musée rodin「考える人」を筆頭に、様々はモチーフはロダンが個々に作品として取り上げてきた人たち。これは彼が編み出した画期的な制作方法で、独立した作品を組み合わせてひとつの作品をつくる「アッサンブラージュ」というものです。細部を見てみると、個々の作品がリアルで力強いのでそれらが組み合わさると、ロダンの表現力に圧倒されてしまいます。 musée rodin庭園には他にも面白い作品が多く設置されています。林を散策しながら作品を鑑賞できることも、この美術館の大きな魅力でしょう。 musée rodinこの庭園の奥のベンチは、実は穴場。そこから見えるビロン館はとても気品のある美しい建物。鳥のさえずりを聞きながら全体の景色を眺めていると、パリの街中にいることをすっかり忘れてしまうほどなんですよ。

ロダン美術館の基本情報

ロダン美術館は、庭園も美しいのでゆっくり時間をかけて訪れることをおススメします。

  • Musée Rodin (英語)
  • : 79, rue de Varenne, 75007 Paris
  • : 01 44 18 61 10
  • : 10:30-18:30
  • 休館日:月曜日、1月1日、5月1日、12月25日
  • 地下鉄:13番線Varenne または 13番線&8番線 Invalides
  • 入場料:12€(一般)/ウェブサイトでの購入は13€
    21€(3ヶ月有効のオルセー美術館と共通チケット)
    当日並ばないためにウェブサイトでのチケットの購入をおススメします
  • オーディオガイド:6€(英語、フランス語)
  • 10月から翌年3月までの第一日曜日:無料
  • ミュージアムチケット:利用可能
  • 写真撮影:フラッシュ抜きで撮影可能

 

79, rue de Varenne, 75007 Paris

まとめ

ロダンは近代彫刻の祖といわれ、その技術は今でも彫塑技術の規範となっています。生涯に数千点以上の作品を制作したと言われ、その数はピカソに匹敵するほどの怪物だったのでは。二人とも、相当の女好きとの共通点もありますしね。

それでも彼の弟子になった彫刻家、カミーユ・クローデル、コンスタンティン・ブランクーシ、アントワーヌ・ブールデルやシャルル・デスピオなどは、いずれも一時代を築いて活躍したのでやはりロダンの影響は大きかったのでしょう。次回は弟子の彼らの作品を見てみたいと思います。

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