
こんにちは、マダムソムリエです。
お祝い事や大きなイベントには欠かせないシャンパン。
ワインは苦手だけど、シャンパンは大好き、という方もいるでしょう。
フランスでは、楽しいことやうれしいことがあると気軽にシャンパンを開ける習慣があります。シャンパンって一体どんなワインなんでしょうか
フランスワイン生産地最北のシャンパーニュ地方
シャンパンが造られるシャンパーニュ地方は、フランスのワイン生産地の中で
もっとも北にあり、平均温度は10度。
雨や冷害、日照不足の被害を受けやすいところでブドウが栽培されています。
なので、ブドウのできばえは天候に影響されるので、ブドウのできばえが
良い年もあれば悪い年もあります。
そのため、醸造場では、各年代のワインをブレンドして独自の味わいのある
品質の良いシャンパンを造っています。
よいブドウのできた年は、その年のブドウだけで
シャンパンが造られるので収穫年をラベルに表示し、ヴィンテージシャンパンとなります。
さてドン・ペリニヨンとは・・
かつては不毛の地と言われたこの地方で栽培されたブドウで
規定の作り方で醸造された「発泡ワイン」だけが「シャンパン」と呼ばれます。
ちなみに、高級シャンパン「ドン・ペリニヨン」は
1860年ごろ、シャンパーニュ地方のオーヴィレール修道院の修道士の
ドン・ペリニヨンが発泡ワインの製法を発明したといわれ、
彼の名前がその由来になっています。
シャンパンの造り方
シャンパン地方で栽培されているブドウを使ってシャンパンが作られます。
その主なブドウ品種は、ピノ・ブラウン、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・グリと
ピノ・ムニエ。
シャンパンの造り方はとても手間が掛かります。ブドウは全部手摘みです。そして
ゆっくりと時間をかけて二次発酵を行います。
そのおかげで、キメの細かい豊かな泡立ちとなります。
では、どのくらい手間がかかるのか、一般的な赤ワインの醸造方法とくらべてみました。
★赤ワインの醸造方法

★シャンパーニュの醸造方法

二次発酵はノンヴィンテージの場合は15ヵ月以上、
ヴィンテージの場合は3年以上の寝かせることが規定されています。
シャンパンの細やかな泡と複雑な味わいは、
じっくり時間をかけて作られた賜物なんですね。お値段が高いことも納得です。
シャンパンの楽しみ方
収穫から出荷まで20ヶ月以上かけて作られるシャンパン、十分楽しみたいですね。
シャンパンのラベルから、おおよその味の見当はつきます。
具体的には次の6つに分かれ、ラベルにその表示があります。
エクストラ・ブリュット | Extra Brut | 極辛口 |
ブリュット | Brut | 辛口 |
エクストラ・ドライ | Extra Dry | やや辛口 |
セック | Sec | やや甘口 |
ドゥミ・セック | Demi Sec | 甘口 |
ドゥー | Doux | 極甘口 |
では、具体的にラベルをみていきましょう。表のラベルです。
CHAMPAGNE と原産地名称があります。この表示があるかないかで
ほかのスパークリングワインと区別がつきます。生産者の名前も表示されています。
味は辛口。生産者の醸造場は、1851年創立とかかれています。
裏のラベルには、ブドウの品種、どんなワインが使われたのか、生産者の住所など
詳しく書かれています。
残念ながら、ヴィンテージのシャンパンではありません^^
まとめ
シャンパンはあらためて、手間と時間をかけた、ある意味「贅沢」なワインであることが良くわかりました。
あのキメ細やかな泡と複雑な味わいは、生産者の努力の結晶なんだと、感心しきりです。
近いうちに、ノンビンテージとビンテージシャンパンの試飲をやってみたいとおもいます。シャンパンだけで
前菜からデザートまであわせるのもいいなあ。天ぷらとは絶妙なんですよ。