パリ ピカソ美術館

こんにちは、マダムソムリエです。
お部屋のかわいいインテリアとして人気のあるモビール。このモビールという動く彫刻を考案したアレキサンダー・カルダーが、パリのピカソ美術館で展覧会を開いています。カルダーは独創的でユーモラスな作品を作るので、大好きな彫刻家の一人です。ピカソも負けず劣らず傑作を生んだ画家。2人の作品を同時に見られるなんて「これは見逃せない」と行ってみましたが、期待以上に面白かったのでご紹介します。

パリピカソ美術館の詳細はこちら 代表作と邸宅内部をご案内

モビールの生みの親、アレキサンダー・カルダー

カルダーは、1898年生まれのアメリカの彫刻家。父、祖父ともに有名な彫刻家、母親が画家という環境で育ちました。両親は生活の不安定さからカルダーが芸術家になることに反対、彼は職人を目指して工科大学で機械工学を専攻しました。それが後年、 素材の加工技術を生かしたモビールを制作する原点になりました。やがて彫刻家を志すとパリに滞在します。当時、パリの美術界ではモンドリアン、デュシャンや生涯の親友となるミロなど前衛芸術家たちが活躍、シュールレアリスムや抽象美術に大きな影響を受けました。

モンドリアン
モンドリアン/コンポジッションA

カルダーは、工学知識と抽象美術を融合したモビールやスタビール(動かないモビール)を発表、新しい彫刻の世界を作り出しました。絵画、リトグラフや玩具なども製作、1976年に亡くなるまで数多くの作品を残しています。

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カルダーとピカソの面白い組合せ

どうしてピカソ美術館でカルダーの作品を展示するのか、カルダーは動く彫刻家でピカソと共通点があるのかしら、と不思議に思いました。でも実際に作品を見てまわるととても面白いことがわかりました。
パリ ピカソ美術館 カルダー天井からカルダーの赤いモビール、中央の彫刻3体はピカソの作品(Les Baigneurs(水浴する人たち))。明るい日差しの下で水浴びしているみたい。
パリ ピカソ美術館 カルダー針金で制作した、カルダー初期の作品。針金だけでこんな豊かな表現の作品ができるとは驚きました。
パリ ピカソ美術館 カルダーピカソの作品(Petite fille sautant à la corde)とカルダーの彫刻。モチーフが共通しているようで面白い。
パリ ピカソ美術館 カルダー左にカルダー、右はピカソの作品(クラフト)。カルダーもピカソの様に女性の胸の形を表わしているのかしら。
パリ ピカソ美術館 カルダーカルダーの十八番、スタビール。上にモビール、右にピカソのキュビズムの作品が見えます。実にユニークな組み合わせです。
パリ ピカソ美術館 カルダー異質の素材を組合わせながら、絶妙に左右のバランスを取った作品。
パリ ピカソ美術館 カルダーピカソ美術館中庭に立つスタビール。中世の建物にも映える強いオレンジの色とユーモラスな顔の表情の巨人クン。
このように2人の作品を振り返ってみると、どの作品にも独創的で斬新さがあり、一方でユーモア、楽しさや面白さを感じました。見学者がそういった気持ちを共有できる、それがこの展覧会を企画した意味ではないかと思いました。

国立ピカソ美術館の基本情報

国立ピカソ美術館は、セレクトショップや人気のあるカフェやレストランが集まるマレ地区にあります。中でもSaint-Paul(サン・ポール)周辺は街歩きも楽しい場所です。

5 Rue de Thorigny, 75003 Paris

国立ピカソ美術館(英語)
・住所:5 Rue de Thorigny, 75003 Paris
・開館時間:10:30-18:00(火曜日から金曜日)、9:30~18:00(土・日・祝日)
・休館日:月曜日、1月1日、5月1日、12月25日
・入館料:14ユーロ、11ユーロ(26歳以下、身分証明書を持参)
    インターネットで購入すると入場時間を予約できるが入館料プラス1?
・オーディオガイド:レンタル料5ユーロ(フランス語、英語とスペイン語に対応)
・毎月第1日曜日は無料
・パリミュージアムパス(Paris Museum Pass)利用可能 ・地下鉄最寄り駅:M①Saint-Paurl M⑧Saint-S?bastien-Froissant, Chemin Vert
・レストラン:Le cafe sur le Toit(建物入口から入って右側、ミュージアムショップの横奥にある螺旋階段を上がった2階にセルフスタイルのカフェがあります。テラス席あり。パリの景色も楽しめます)

まとめ

カルダーはモビールという動く彫刻を、ピカソはキュビズムをそれぞれ生み出し20世紀の美術界を代表する作品を次々と発表、今でも多くのアーティストたちに影響を与えています。2人のユニークな個性のぶつかり合いを楽しく見ることができてよかったです。この展覧会は2019年8月25日まで開催しています。展覧会全体を上手にまとめた動画を見つけたので、参考までにどうぞご覧ください。