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こんにちは、マダムソムリエです。

パリには、ルーブル美術館やオルセー美術館などジャンルや時代を超えてさまざまな作品を展示する総合美術館があります。

一方で、一人の画家だけの作品を集めた美術館もあります。たとえばロダン美術館やピカソ美術館、そしてこのドラクロワ美術館。

この美術館でどうしても見たい作品が1つあります。19世紀以降の画家たちに大きな影響を与えたと言われる、名作「アルジェの女たち」。

多くの画家たちに影響を与えた作品らしく、どんな作品なのか実際に見たいと思いました。

そこで、ドラクロワ美術館に行ってきた感想を交えながらご紹介しましょう。ルーブル美術館からは歩いて10分ほどの距離です。

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ドラクロワ美術館の特徴

ドラクロワは、サン・シュルピス教会の壁画を制作するために、晩年を自宅兼アトリエと小さな中庭で過ごしました。

現在は、そこがルーブル美術館の分館となり、名作「アルジェの女たち」や「男装のジョルジュ・サンド」が展示されています。

こじんまりとした小さな美術館ですが、充実した作品と画家の生活の様子をうかがうことができます。ドラクロワファンには見逃せません!

 

【民衆を導く自由の女神】commons.wikimedia.org

世界史の教科書で必ずお目にかかるドラクロワの代表作。ルーブル美術館に展示されています。

私の知っているドラクロワは、歴史画や宗教画の大作を描く画家でしたが、この美術館のおかげでドラクロワの作品がとっても身近かになりました。

ドラクロワの名作の数々

作品の展示は美術館の2階から始まります。まずは、階段上を見上げると、ドラクロワの胸像がお出迎え!  なにやら面白そうな予感がします。

 

2階に上がると、素描画や油絵が年代ごとに展示されているので、ドラクロワの画家としての歩みを見ることができます。

【男装のジョルジュ・サンド】 写真: マダムソムリエ

男装をしていたことで有名な女流作家、ジョルジュ・サンド。少年のように見えますが、当時は男装は世間を驚かすことだったのでしょうね。

愛人のショパンの肖像画もドラクロワは描いています。3人とも仲がよかったのですね。

 

【ジェニーの肖像】 写真:マダムソムリエ

上流階級の家庭に生まれたドロクロワですが、幼いときに父親を亡くし、16歳で母親を亡くしてからは叔母の家でメイドに育てられたので、若いころからメイドフェチだったとか。

30代になると、しっかりもののジェニーが彼の身の回りの世話をし、二人の間には娘も生まれ、ドラクロワ晩年も家族として暮らしたそうです。

ジェニーは、本当はマダムドラクロワだったのね。

 

【冬の花】 写真:マダムソムリエ

ルノアールに影響を与えたと言われる作品。ドラクロワの静物画をはじめて見ました。

花々の豊かな色彩がとても美しいので、この作品がとても好きになりました。

【アルジェの女たち】 写真:マダムソムリエ

ドラクロワの名作のひとつ。ルノワールに「これほど美しい絵画は存在しないだろう」とため息をつかせ、モネやゴーギャンらに「絵画革命」と言わせた作品。

外からの淡い光を受けて、女性たちはけだるい表情。部屋の敷物や水たばこなどの品々から異国情緒を感じます。ドラクロワの色彩の豊かさに感心しました。

当時の多くの画家は影を黒で表現していましたが、ドラクロワは「影はいろいろな変化を引き出すことができる」と考え、色の明暗で影や人物の表情を表しました。これが、「絵画革命」と言われたゆえんです。

印象派以降の画家たちに大きな影響を与え、たとえばピカソは「アルジェの女たち(ドラクロワによる)」という作品を描いています。

 

 

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画家が愛した中庭

アトリエの見学が終わったら、外の階段から中庭に下りてみましょう。ドラクロワが愛した中庭です。

緑が美しい庭でホッと一息、パリの喧騒を忘れさせてくれるような静けさがあります。画家もこの庭で作品への思索を深めたのだと思います。

2004年にルーブル美術館の分館となりましたが、その際に中庭の修復も行われたそう。当時、チュイルリー公園の庭師だった木下氏がこの修復を担当した、と彼に敬意を払うプレートがありました。

きっと春や秋には、きれいな花々でにぎやかになるのでしょう。

正面の建物がアトリエです。毎日、アトリエの窓を開けてこの庭の様子を楽しんだドラクロワが想像できますよね。白い建物が緑によく映えます。

 

ドラクロワ美術館の詳細

ドラクロワ美術館は、ルーブル美術館を見学した日から48時間以内なら入場料は無料になります。

ルーブル美術館で歴史画や宗教画を見たあとに、この美術館を訪れると、ドラクロワの画家としてのあゆみがわかると思います。

6 rue de Fürstenberg, 75006 Paris

 

  • Musée National Eugène-Delacroix (英語版)
  • : 6 rue de Fürstenberg, 75006 Paris
  • :01 44 41 86 50
  • :9:30-17:00/第1木曜日21:00まで
  • 休館日:火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
  • 地下鉄:4番線 サン・ジェルマン・デ・プレ下車
  • 入場料:7ユーロ(ルーブル美術館入場チケット持参の場合は48時間以内なら無料
  • 第1日曜日:無料
  • ミュージアムチケット:利用可能
  • 写真撮影:フラッシュ抜きで撮影可能

◎ユーロを円建てに計算するならこちらがカンタン!便利な外国為替レート計算機

 

まとめ

ドラクロワ美術館は、サン・ジェルマン・デ・プレ教会裏の住宅街にあります。

もしルーブル美術館からこの美術館に向かうなら、ポンデザール(pont des arts)橋を渡りセーヌ通り(rue de seine)を歩きます。

セーヌ通りの両端には、アフリカ美術のギャラリーや現代美術のギャラリーが集まっていて、見るだけでも楽しい!私の好きな通りです。

さて、この美術館から歩いて10分ほどのサン・シュルピス教会に、ドラクロワの壁画の大作があります。

次回はその作品もご紹介したいです。すっかりドラクロワにはまってしまいました♪

 

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