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こんにちは、マダムソムリエです。

去年、マルモッタン・モネ美術館のそばにある歯医者さんに通っていましたが、その先生から「マルモッタン美術館にいったことある?モネの作品、いいよ」と薦められました。

美術館のウェブサイトを見ると、モネの名作がたくさんあり、中でも「印象 日の出」を展示しているのがわかりました。

この作品は、印象派という名前の由来になり、さらには美術史上では重要な意味を持つ作品だそうです。

それならば、とマルモッタン・モネ美術館でモネの作品をじっくり見てきたので、ご紹介しますね。

また先日、オランジュリー美術館で睡蓮の連作を見たばかりなので、その作品との比較ができれば面白いのではと思います。

おかげで、モネが印象派の巨匠とか「光の画家」と呼ばれる理由が少しわかったような気がしました。

 

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マルモッタン・モネ美術館のなりたち

1886年、実業家ジュール・マルモッタンが男爵家の別荘を購入し、息子のポールが邸宅用に改築、自ら集めた美術品のコレクションを収めました。

1932年にポールが亡くなると、邸宅とコレクションはフランス美術アカデミーが譲り受け1934年に一般公開されたのがマルモッタン美術館。

その後、個人収集家が印象派の多くの作品をこの美術館に寄贈したおかげで、収蔵作品は充実していきます。寄贈されたものには、モネ、マネ、ピサロ、シスレーやルノワールの作品が含まれていました。

1966年、クロード・モネの次男ミシェルは両親のお墓参りの途中交通事故で亡くなります。

ミシェルは父クロードが亡くなるまで保管していた作品とジヴェルニーの家を管理していましたが、彼には相続人がいませんでした。

ミシェルの遺言によって父親の作品と家をマルモッタン美術館に寄贈されると、美術館の名前がマルモッタン・モネ美術館に変わり今に至ります。

by commons.wikimedia.org ポンポン付きの帽子をかぶったミシェル・モネの肖像(1880年)

ミシェルがこの美術館に寄贈することを決めた理由は、モネの「印象、日の出」を所蔵していたからだそうです。

この美術館の地下は、モネ専用の展示スペースになっています。広々としているので中央のベンチにすわってゆっくり作品を鑑賞することができます。

 

モネの作品120点余りを所蔵

モネの若いころから晩年にいたるまで、油絵94作品、デッサン29点と8冊のデッサンノートを所蔵し一般公開しています。その数は世界最大級です。

もちろん数々の名作ぞろいですが、年代ごとに見ていくと、「光の画家」と呼ばれるまでのモネの作風の移り変わりを見ることができると思います。

私がこの美術館に出かけた日は、残念なことに「印象、日の出」(1872年)は他の美術館へ貸出し中でした。次回は展示されているときに再訪したいと思います。

by upload.wikimedia.org 印象 日の出(1872年)

その代わりに下記の作品が展示されていました。美術館のオーディオガイドによると、名作中の名作とか・・

by commons.wikimedia.org テュイルリー公園(1876年)

私が週に何度も散歩に出かけるテュイルリー公園は、コンコルド広場に向かう辺りが少し丘になっています。きっとそこからの眺めを描いたのでしょう。左の青い屋根の建物はルーブル美術館へとつながります。空に広がる淡いオレンジ色から初夏の夕暮れの風景のように思えました。

by commons.wikimedia.org オランダのチューリップ畑(1886年)

モネがオランダへ2回目に旅行したときの作品。薄曇りの空の下、水面が光る運河とチューリップ畑に風車のいかにもオランダらしい風景画ですね。上の作品とは異なり筆の長いタッチで、花々や運河の水面が風でゆれているように見えます。

筆のタッチの長さの違いで、作品に動きを想像することができるのですね。私の新たな発見でした。

by commons.wikimedia.org ルーアン大聖堂(夕暮れ)(1892-1894年)

モネはルーアン大聖堂を33連作しています。大聖堂に映る光の動きをいろいろな角度から観察し描いています。青い空に大聖堂だけに夕日が当たっているのでしょうか。青色を空の色と大聖堂の影になる色で分けて描いているようです。

さてモネは50歳代(1890年代)になると、ジヴェルニーの家に日本庭園を意識した睡蓮の池や太鼓橋を造り、睡蓮を連作で描き始めます。

by commons.wikimedia.org 睡蓮(1914-1917年)

夕暮れ時でしょうか。池の水面が黄色味がかっています。水面の反射を受けらしい画面下の睡蓮は白っぽく描かれ、上の方は影になっているかのように睡蓮が青紫色に表現されています。

作品を近くでは絵の具を混ぜずに単色を幾重にも重ねて平面的に見えるのですが、離れてみるとまるで光の当たる方向が計算されているかのように、色が混ざり合って陰影をつけているように見えます。なんとも不思議。

by commons.wikimedia.org 睡蓮(1915年)

池の水面に映る柳の影に浮かぶ睡蓮の花の清々しさ。この白と薄黄色の花びらが、影になった池全体を明るくしているように見えました。淡色系のバランスが見事!

 

この美術館とオランジュリー美術館、どちらを先に見る?

私は、モネの作品をオランジュリー美術館で見てから、マルモッタン・モネ美術館に来ました。モネの作品を見るならやはり、マルモッタン・モネ美術館を先に見るべきだったなあと後悔。

若いころから晩年までの作品を鑑賞することができるので、どのように彼の作風が変化していったのかがよくわかるのはもちろんですが、睡蓮の連作になる原点がここにあるからと思うからです。

モネの作品が大好きな人なら、「そんなの当たり前よ」と言われるかもしれませんね。

オランジュリー美術館でモネを見た感想です。

   ↓↓↓

オランジュリー美術館、モネの「睡蓮」で壁一面に広がる幻想的な世界

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ナポレオン帝政時代のコレクションもすばらしい

マルモッタン氏の邸宅をそのまま美術館しているので、贅をこらした天井や床、螺旋階段に至るまで内装そのものが美しいです。またマルモッタン氏が収集した美術品には、ナポレオン1世とその家族のために作られた調度品や絵画などが含まれ、上質なすばらしいコレクションになっています。

 

マルモッタン・モネ美術館基本情報

2 Louis-Boilly 75016 Paris

 

  • Musée Marmottan Monet
  • 2 Louis-Boilly  75016 Paris
  • 開館時間: 午前10:00から午後6:00まで(木曜日のみ午後9:00まで)
  • 休館日 : 毎週月曜日 1月1日、5月1日、12月25日
  • 地下鉄:9番線 la muette  駅下車 徒歩10分足らず
  • 入館料: 11 € (18歳未満は7.5€)
  • オーディオガイド:3€ (英語またはフランス語のみ)
  • 写真撮影:禁止です
  • ミュージアムパス:使用できません
  • 毎月第一日曜日無料の日:適用されません

◎入館料は円建てでいくら?便利な外国為替レート計算機ですぐわかります!

 

まとめ

邸宅を美術館として一般に公開しているので、規模は小さいですが、クロード・モネをはじめ印象派の作品はもとより収蔵作品は珠玉のものばかり。

特にこの美術館でモネをじっくり鑑賞してから、オランジュリー美術館に行くことをおススメします。睡蓮への印象がより深くなると思います。

さて、モネファンにはとてもうれしい企画展のお知らせです。

マルモッタン・モネ美術館では、世界中からモネの作品をあつめて、この秋から大規模企画展を開きます。

内容は、クロード・モネと同時代に活躍したマネ、ルノワール、コロ、ロダン、セザンヌなどの作品を通して、モネの新しい魅力を引き出す企画。

世界の主だった美術館やコレクターから、モネのまだ余り知られていない作品も展示するそうです。モネファン、お見逃しなく!!

MONET COLLECTIONNEUR

開催期間:2017年9月14日~2018年1月14日

パリにいらしたら、ぜひこの美術館まで行かれることをおススメします。私はもちろん、また行きますよ^^

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