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ロダン美術館庭園

 

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こんにちは、マダムソムリエです。

今年のアカデミー賞有力候補の作品「Moonlight」を見ました。やっぱり社会派映画は面白いですね。

 →追記 2017年アカデミー賞作品賞受賞!!! 日本公開は4月28日(金)ぜひぜひ見てください。

 

ブラッド・ピットがエグゼクティブプロデューサーを務め、米マイアミの貧困地域で暮らす少年の心の成長を3つの時代構成で描いています。

ナオミ・ハリス(2017年アカデミー賞助演女優賞候補)が麻薬漬けの主人公の母、マハーシャラ・アリ(同助演男優賞候補)が主人公の理解者である麻薬ディーラーにそれぞれ扮しています。

 

あらすじとネタバレ感想

1980年代のマイアミ近郊のリバティー・スクエアという実在の、753世帯黒人だけが住む町が舞台。そこで生まれた男の子の小学校、高校、そして大人になっていくまでの心の成長を3つに分けて描きながら、アメリカ全土に蔓延する貧困問題や、人種問題、同性愛、麻薬問題などをていねいに見せています。

黒人少年シャロンは、母親家庭で母親は麻薬中毒の貧困生活の中で育ちます。毎日いじめられ、母親からも疎まれ居場所のない彼に、近所に住む麻薬ディーラーの夫婦と同性の友人ケビンだけが心のよりどころ。

シャロンは、「自分はゲイかもしれない」と悩み、ケビンに対して性的魅力を感じるようになります。でも同性愛への根強い偏見が渦巻く社会では、その気持ちを隠して大人になりました。

やがて、麻薬ディーラーとして稼ぐも自分の内に潜む同性愛者というアイデンティティは誰にも打ち明けられないままでした。しかし、あるときを境に、本来の自分を解放しようと決意します。

この作品は、黒人社会での弱者であるゲイの少年の、真のアイデンティティとの葛藤をリアルに描いて、私は心にズッシリと響きました。そもそも黒人社会は、暴力性がひとつの武器になる世界で、そこに同性愛という視点が意外でとても面白かったです。

 

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ブラッド・ピットの手腕が光る

この映画の出演者がほぼ無名で黒人俳優ばかりです。監督のバリー・ジェンキンスも、この作品が長編2作目となるほぼ無名の監督。

「こんな作品、うけるはずがない」と映画会社パラマウントは出資を断ったのですが、制作費500万ドルという低予算で、ブラッド・ピットがエグゼクティブプロデューサを引き受けました。

彼のプロデューサーとしての評価は高く、「ディパーテッド」「マネー・ショート 華麗なる大逆転」などを手がけ、「それでも夜は明ける」では、アカデミー賞 作品賞を受賞しています。

きっと彼の自宅にはオスカー像がゴロゴロしているのでしょうね。

 

セクシャルマイノリティーをどう評価するのか

昨年、黒人監督スパイク・リーが演技部門の候補者が、2年連続20名全員が白人だったことに抗議して、授賞式をボイコットしました。

今年は、世界中で理解が広がりつつあるセクシャルマイノリティについて、アメリカのトランプ大統領への抗議の意味も含めて、アカデミー賞で「ムーンライト」はどのように評価されるのか楽しみです。

 

追記:今年のオスカーは黒人俳優が大活躍。また黒人社会を描いた作品ムーンライトフェンスが大きく評価されました。ムーンライトは作品賞と脚色賞、さらに助演男優賞も受賞しました。助演男優賞を受賞したマナーシャラ・アリは、アメリカの政界権力闘争を描いたドラマ

ハウス・オブ・カードでも好演しています。これも面白いです。

 

 

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